「よぉ、元気かぁ?雑用」
「…まァたアンタ等か。今度はなんスか?」
「つれねぇな、優しくしてくれよ。もう横流しなんか頼まねぇからよぉ」
「そりゃァよかった。…で、ご用件は?」
「あぁ、それなんだが…俺達な?ここクビになっちゃったんだよ」
「それで?」
「あぁ、それで…」
「…切り捨てられた腹いせに、あのガキの”持ち物”を思いっきりぶっ壊してやろうと思ってんだよ」
乱暴に体を揺さぶられて、散々殴られて蹴られた体がミシミシ悲鳴を上げる。
「ん゛ん゛ッ、ふぅうっ…!んんぅ゛うッ!っぐ、ぅえ゛…っ」
口ン中に無理矢理捻じ込まれてた野郎のモノが1度跳ねて、何度目か知れない精液が喉の奥に叩きつけられた。
ネバついた体液に気管を塞がれながら萎えかけたモノを喉の奥に突っ込まれて、腕を背中で縛り上げられて逃げるに逃げられねェ体が、酸素が足りずに後ろっから犯してくれてる野郎のモノを締め上げたのを感じて舌打ち。
理不尽な暴力はいつものことだから流していたが、作業着を半分剥ぎ取られて痛みに喘ぐ俺を見て盛ったらしい野郎共におかしな薬を飲まされて、さすがにヤバいと抵抗しかけた時には遅かった。
渾身の一撃はそれまで黙ってた覆面にあっさりと受け止められて、雑魚とは思えねェ身のこなしに、覆面の奥を見ようと集中したその隙を狙われて床に叩きつけられ、そっからは…もう、この有様。
「ッは、はァっ…んぐッ!」
「休んでンじゃねぇよ、さっさとしゃぶれオラ!」
服は全部剥ぎ取られて腕は縛り上げられた。前と後ろは代わる代わる5人の男にひっきりなしに犯されて、俺が意識を飛ばそうが窒息しかけようがお構いなし。
下手糞に突き上げられる度に、最初に爪の長い指で乱暴に解されたお陰で傷ついた中がズキズキ痛んで、それと全身の鈍痛だけで普通なら萎えそうなもんだが、薬が入った上にモノの先端にローターをぐりぐり押し当てられてる淫乱な俺の体は、痛みにも反応しちまうもんだからホント死にたくなる。
「ぅうんぐッ、ふぅ゛うっ…んっ、んぁんンッ!」
「はッ…気っ持ちよさそうに鳴きやがって。ケツ穴犯されて精液飲まされて嬉しいのかァ雑用!?」
「聞くまでもねェだろ、見ろよコレ。ちょっとローター当てただけですぐイキやがる」
「んん゛っんんぅ゛う!ふっぅ…ぅうー…ッ!」
ヴヴヴ、と嫌な音を立てて震えるローターをカリとか尿道口に押し当てられるともう堪らなくて。耐えようとする暇もなく溢れる白濁に、男達がバカにしきった声で笑う。
「おいおいスゲェな。ちょっと出しすぎじゃねぇかぁー、ゆーりちゃん?」
「んンぐっ、んッひ、ぐッ…!?」
「くははッ、ほら、これでもうお漏らししなくてすむだろ?」
耳障りな声に腹ン中が煮え繰り返る思いをしてたら、それまでひたすら快感責めにあってたモノの根本にぎちりと何かが食い込んだ。
熱が逆流する鈍痛に思わず体が跳ねるが、連中はそんな俺の反応を面白がってモノを締めつけるリングをさらにキツく締め上げやがる。
先走りすら押し戻されるキツさだけでも辛いってのに、無遠慮に伸びた手がカリにローターを押し当て、尿道口にボールペンの先を突っ込んで柔い粘膜を擦り、びくびく震える裏筋をごりごり扱いてきて、神経を焼く快感に生理的な涙が溢れた。
「ぅ、お…っ」
「ほら、ここがイイんだろッ、このっ、淫乱…ッ!」
「ふぐッ、ぅうっんんんぅうっ…!」
「っはぁー…」
数えるのも面倒なくらい中出しされた中に更に精液注がれて、前後からドクドク注がれる精液が気持ち悪ィ。
ほぼ同時に前後のモノを抜かれて、俺は腰だけ上げるような態勢で床に沈んだ。
「はぁっ、はぁぅッ…ぁう゛ッっ」
「せっかく注いでやった精液零してんじゃねェよ淫乱!締めろ!」
「っい゛、ぁ…ッ!」
内腿を何度も蹴り上げられる痛みに震えながら力を入れようとするが、その端からモノを嬲られて追い上げられてちゃァ入るもんも入らない。喘ぎながら暴力といたぶりに耐えてたら、やっと諦めたのか男が蹴るのを止めた。
「ひぅ、ッ…ぁ、あ゛…ッっ」
「あー?なんだよ声我慢してんのかぁ?ゆーりちゃぁん」
「こんなにしてイキてえんだろ?鳴けよ、アンアン鳴いて”イカせて下さい”って叫んでみろ!」
「ッッ…は、ぁ!…ッぅ…んンっ…!」
痛みが止んだ途端、何本もの手でめちゃくちゃにモノを苛められて、許容範囲のずッと上をいく快感に意識が遠くなる。
それでもこいつ等の要望どおりアンアン鳴いてやンのだけは嫌で、噛み締めた唇が切れるのにも構わず必死に声を耐えてたら、その内飽きたのか手は離れてローターだけになった。
もう気ィすんだ、とか…?…ンなわけねェか。
俺を壊すって言って、監視カメラまでぶっ壊して、しかも俺に反撃されてもイイようにッて覆面―――壱級か弐級の助っ人まで用意した連中だ。
せめてと息を整えてたら、案の定さっきまで俺を蹴ってたリーダー格の野郎が戻ってきて、暇つぶしに俺の痣を殴ったり傷を弄ってた奴等に指示を出し始める。
「暴れられちゃ面倒だからな、てめェらちゃんと抑えとけよ?」
「ッな、に…」
「るっせぇてめェは黙ってろ!」
どうせ自由の利かない体を更に上から押さえつけられて、思わず出しちまッた声に怒鳴った誰かが俺の頭を強く床に叩き付けた。
がくん、とその衝撃で落ちそうになった意識を現実に引き戻したのは、散々犯されて血まみれになってるだろう奥に走った鋭い痛み。
「ッぁ、あ゛…ッ!」
「おいおい大丈夫かぁ?さすがに太すぎねぇかよそれは」
「構わねぇよ、元々壊すつもりだ」
物騒なやりとりに、まさか腕でも突っ込まれンのかと飛びそうになる意識を必死に繋いで後ろを”視”れば、そこに捻じ込まれようとしてたある意味腕よりも凶悪なモノに、その日初めて血の気が引いた。
女の腕くらいあるんじゃねェかってくらい太くて、ギリギリまで長い胴体に、全体についた大小の瘤。ぐにゃぐにゃと男の中で胴体を曲げるそれはどうやら柔らかいつくりらしィが、そんなの何の慰めにもならねェ。
「ゃめッ…うぁ゛あぁ゛ああぁッ!」
「お、っと…腹突き破られたくなかったら動くなよ雑用。ほら、あと半分だ、奥まで咥えやがれッ…!」
「ひィ゛ッ…!?」
太さも長さも人間が受け入れられるギリギリのそれを無理矢理押し込められ、ゴツゴツと瘤で前立腺を叩きながら進んでくるそれに、キツいリングの合間から押し出されるように精液が溢れる。
「ぁ、がっ…はぁ゛っ…っッ」
「どうだ、これでもう零さなくてすむだろ?嬉しいか?」
「…っはー…はー…ッ」
奥歯ガチガチ鳴らしながら震える俺のすぐ横に来たリーダー格の男が、猫なで声で言いながら俺の頬を汚す精液を指先で塗り広げる。
「喋れなくなるくらいスゲェか?…でも、壊れるほどじゃぁねぇだろ?なぁ幽利」
「ひッ…!」
「はは……ぶっ壊れちまえ」
滴るような憎悪を孕んだ男の声と同時に、男が俺に見せつけるように持っていたスイッチを入れた。
「ひィ゛ぁッ!?あ、ぁッあぁああぁっ!あーッ、あぁーッっ!」
「どうだ気持ちイイか?!気が狂うまで精々楽しめよ、淫乱ッ!」
「―――ッッ!」
…なんだ、なんだこれ。
声を堪えるとか体裁を守るとか、そんなやせ我慢は意識ごと吹き飛ばすような動きに、俺は声にすらならねェ絶叫を上げて床の上で震えた。
悶えることも出来ない酷い刺激に強張った体は、膝と肩で体を支えた態勢のまま痙攣みてェにがくがく震えて身動きも取れない。
仕上げとばかりに振動を1番強くされたリモコンが床に投げ捨てられ、散々俺をバカにしながら連中が出て行くが、必ず殺してやろうと思ってたそいつ等のことになんかもう構っちゃ居られなかった。
白眼剥いて気絶しちまわないのを堪えるのが精一杯で、震えながらガチガチとかみ合わない奥歯を噛み締める。
「あ゛ぁッ、ひぃ゛う…!はッ、はっ…ッッ!」
野郎が投げ捨てていったリモコンを反対側の棚の傍に見つけて、今にも死にそうな呼吸を繰り返しながら(実際死にそうだ)、俺は痙攣する膝を床に叩きつけるようにしてずるっ、と床の上を這った。
「い゛ッ…はぁあ゛あッ…!」
傷ついた粘膜を抉られる痛みと性感帯をもみくちゃにされながら苛められる快感がぐちゃぐちゃに混ざり合って、ろくにものが考えられない。
それでも這いずって止めない限りはこの生き地獄が続くって事だけは解るから、何度も崩れそうになる体を引きずって、ずる、ずるっ、と少しずつ這って行く。
体中ドロドロになりそうなくらいの気持ち良さは半端じゃねェから、イキたくてしょうがねェし動くのは辛いしモノを締めるリングは痛いしで満身創痍だが、それでもブチ切れた時の鬼利の仕置きよりはマシだ。
コレはスイッチ切りゃァ終わるが、アッチは全部終わるまで終わりなんか見えない。
「はッ、はーッ…はぁ、んンっ…!」
すぐに意識を飛ばそうとする根性のねェ体に嫌気が差しながら、今よりもっと辛いことを知ってるはずだって何度も言い聞かせてやっとリモコンまで辿り付いた。
焦って何度も失敗しながら歯でつまみを引っ張って電源を落とし、揺さぶるような振動から、小刻みに震えながら中で蛇みてェにぐねぐね動き始めてたバイブを止める。
「はぁッ…はぁっ…じょ、だん…じゃねェ……っ」
ごろ、と力尽きてその場に転がりながら、薄暗い照明に沈む無人の武器庫で思わず吐き捨てた。
何が「壊れちまえ」だ。どこの雑魚とも知らねェ奴等に輪姦されたってだけでも酷ェのに、その上理性まで吹っ飛ばしてたら、正気に戻された後に何をされるか。
「っ…はーっ…はー…ッ」
取りあえず、この縄解いて中、洗って…あァ、飲まされちまッたぶんも全部吐いて、綺麗に…
「…ぁ…ば、いぶ…」
気を失う前に縄くらいは解かねェと、と思って動こうとしたら忘れかけてたバイブが中で動いて、猛烈な脱力感に襲われた。
鬼利が帰ってくるまでに全部綺麗にしたとしても、こんな図太いの入れられて広げられたンじゃ鬼利にはすぐバレちまう。そォいや中もかなり切れてた。…どっちにしろ”お仕置き”だ。
「…さい、あく…」
これなら鬼利に見つけて貰うまで大人しくバイブに悶えてた方がマシだったかもしんねェな、なんてバカげたことを考えながら、俺は思わず呟いて、
ごつ、と床に頭を押し当てると、せめてもの体力回復の為にその場で眼を伏せた。
「…どんだけ不幸なンだよ、俺ァ」
Fin.
思わず本音が出た幽利。全くもってその通りです。
輪姦くらいへっちゃらよ、という顔をしていますが実は結構こたえていたり。やせ我慢と平気な顔が得意な双子ですが、幽利は更に意地っ張りです。