On the bed



「…どう?傑」
「んッ…は、ぁ…っ」
「どう、って聞いてンだけど。痛い?」
「んン…っ…」

「そ。じゃあもうちょっと強めにしてもいい?」
「んぁあッ…!…はぁ、悦…っ」
「しゃーねぇじゃん、我慢しろよ。ここもガチガチになってンだから」
「っは…う、ぁ…ッ」


「指2本でンな声出すなって。ほら、息吐いて…」
「っは、…はぁっ…」
「ん、そんな感じ。…どう?まだ痛い?」
「ぁ…っ痛く、な…から…っ」
「じゃあ、気持ちイイ?」
「っ………」

「なぁ、傑。俺さ、お前と違ってこーゆうの初めてだから解ンねぇんだって」
「だ、から…何、だよ…ッ」
「だからぁ、ちゃんと言ってくれねーと解ンねぇの。どこが気持ちいいのかどうか」
「んンっ…ぁ、…も、ちょい…奥…っ」
「奥?…ここ?」

「は、ぁッ、…そ、こ…っ」
「ここが、気持ちイイ?」
「あ、ぁっ…ん、ぅ、ふぁ…ッ」

「………」
「ん、ンんっ…ぁ、はぁ…ッ」

「………」
「?、…悦?」


 ドゴっ。


「ッてぇ!…何すんだよ、お前」
「煩ぇんだよ!何が『奥』だ、わざわざイカガワシイ言葉ばっか使いやがって!!」
「悦だってノリノリだっただろうが。お前こそ『気持ちイイ?』って何だよ」

「しょうがねぇだろ、お前どこ押しても同じ声しか出さねぇし!何してるつもりだよ、ただのマッサージなのに!」
「そのマッサージのお礼に、普段受けてばっかりの悦にタチの気分でも疑似体験させてやろーかと思って」

「どんなお礼だよ、バリタチの癖に!」
「だからァ、疑似体験っつってンだろ。俺受けらンねぇから物理的には無理だけど、その分この機会を使って気分だけでも楽しんでもらおうと、」
「煩ぇ!楽しんでるのはお前だろバカ!」

「…バレた?」



 Fin.



実際に鳴くことは出来ないけど、鳴き「真似」ならお手の物な傑(聞き慣れてるからね)

Clap log